書くことがない日は、書くことを探さなくていい
日記を開いて、手が止まる日があります。
今日は特に何もなかった。
そう思って、そのまま画面を閉じてしまう人は多いです。
結論から言うと、書くことがない日は、書くことを探さなくていいです。
「書くことがない」と、そのまま書けばいい。
それだけで、その日の記録は成立します。
この記事では、なぜ「書くことがない」と感じるのかを整理したうえで、今日すぐに使えるお題を30個紹介します。

なぜ「書くことがない」と感じるのか?
「書くことがない」と感じる背景には、ひとつの思い込みがあります。
日記は、出来事を報告する場所だという思い込みです。
大きな出来事があった日は、書くことに困りません。
旅行に行った日、誰かと言い合いになった日、何かがうまくいった日。
そういう日は、自然と手が動きます。
問題は、それ以外の、なんでもない日です。
特別な出来事がないと、書くことがないと感じてしまいます。
けれど、日記に書けるのは出来事だけではありません。
出来事ではなく、頭の中で起きていることを書くという選択肢があります。
今日、何を考えていたか。
何に少しだけ苛立ったか。
何を、誰にも言わずに飲み込んだか。
出来事は毎日は起きなくても、頭の中はほとんど毎日動いています。
書くものが尽きているのではなく、探す場所がずれているだけです。
なお、続けること自体の難しさについては、別の記事「日記・ジャーナリングが続かないのはなぜ?」で整理しています。
ここでは、今日書く中身のほうに絞って見ていきます。
今日書くお題30
出来事ではなく、頭の中を書く。
そう決めても、最初は何から書けばいいか迷うかもしれません。
そこで、五つのカテゴリに分けて、今日すぐ使えるお題を用意しました。
どれか一つを選んで、思い浮かんだことをそのまま書いてみてください。
### 気持ち
- 今、いちばん強い感情は何ですか
- 今日、ほっとした瞬間はありましたか
- なんとなく苛立ったことはありましたか
- 今の気分を、天気にたとえると何ですか
- 今日、誰にも言わなかった本音は何ですか
- このごろ、何にいちばん疲れていますか
### 体
- 今日、体のどこがいちばんこっていますか
- ちゃんと眠れましたか
- 今日、何を食べて美味しいと思いましたか
- 体が軽い瞬間と重い瞬間、どちらが多かったですか
- 今、肩の力は抜けていますか
- 深呼吸をしたのは、いつが最後ですか
### 人
- 今日、誰の顔を思い浮かべましたか
- 最近、話したいのに話せていない人はいますか
- 誰かの言葉が、今日ずっと頭に残っていますか
- 会いたい人と、会いたくない人はそれぞれ誰ですか
- 今日、誰かに感謝したい瞬間はありましたか
- 誰かに言われて嬉しかった一言は何ですか
### 過去と未来
- 一年前の自分に、何と声をかけますか
- 来週の自分に、何を頼んでおきたいですか
- 子どものころ好きだったことは何ですか
- 今、いちばん先延ばしにしていることは何ですか
- 十年後、今日という日をどう思い出すと思いますか
- もう一度やり直せるなら、何を変えますか
### 五感
- 今日、いちばん心に残った音は何でしたか
- 今日目にした景色で、覚えているものはありますか
- 今日、いい香りだと感じた瞬間はありましたか
- 手で触れて、心地よかったものはありますか
- 今日の空の色を覚えていますか
- 今、部屋の中で聞こえる音は何ですか

お題より大事な考え方
お題を並べましたが、リストよりも大事な考え方があります。
多くの解説記事は、お題の数や種類に焦点を当てますが、実は、書く分量や形式のほうが、お題そのものより重要です。
具体的には、次の三つです。
- 一行でいい。お題に対して、思いついた一言だけで記録は完成する
- 「特になし」も、立派な記録になる。何も浮かばなかったという事実も、その日のあなたの状態を表している
- 書けない日を、責めない。書けなかった日があっても、それまでの記録は消えない
お題を見ても、答えが出てこない日もあります。
そのときは、無理に答えを作らなくていいです。
「今日はどのお題にも、答えが浮かばなかった」
そう書くだけでも、記録としては十分です。
書くことに迷った日も、書ける場所
ここまで、「書くことがない」と感じる理由と、今日から使えるお題を見てきました。
最後に一例として、私たちがつくっている「金継ぎジャーナル」というAI日記アプリを紹介します。
「金継ぎ」とは、割れた器を漆や金で継いで直す、日本の伝統的な修復技法です。
傷や失敗を隠すのではなく、歴史や誇りとしてとらえる生き方のメタファーとして、近年海外からの注目を集めています。
このアプリは、書くことに迷った日でも、書くこと自体はやめなくていいように設計しています。
- 記録は1日ひとことで完了します。むしろ、1回を大切に書けるように、あえて1日1回しか書けない設計になっています。
- 共有機能がなく、他人に読まれる心配なく書けます
- 通知がなく、連続記録も表示されません。書けなかった日を気にする仕組みがありません
- 書いた言葉には、AIが内省の言葉と問いかけを返します。その問いかけが、次に書くことの種になります
書く画面はシンプルで、今の気持ちをひとこと入力するだけで、その日の記録が完了します。

書いた言葉には、AIが内省の言葉を返します。診断や説教、何かへの勧誘はしません。
心身の危機を示すことばに触れたときは、AIの応答を止めて、専門機関の窓口を案内します。
書くたびに、器のピースが1つずつ金の線で繋がれていき、14日でひとつの器が完成します。
今日は「特になし」のひとことから、書いてみませんか。
▼金継ぎジャーナル(AI日記アプリ)
無料でずっと使い続けられます。いまはオープン記念で、プレミアム版も無料でお試しいただけます(8月31日まで)。
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