結論:続かないのは、意志が弱いからではない
ジャーナリングや日記が続かない人は多い。エミリスが2024年12月に男女500人を対象に行った調査では、何かを「三日坊主」で終えた経験が「よくある」「たまにある」を合わせて93.6%にのぼるという。日記も、三日坊主になりやすい習慣の上位に挙がりやすい分野のひとつだ。続かなかった経験があるとしても、それは意志の弱さの証拠ではなく、大多数の人に共通する結果だといえる。この記事では、なぜジャーナリングが続かないのかをデータで確認したうえで、続けやすくする具体的な工夫を紹介する。
データで見る「続かない」の実態
まず数字を確認しておく。エミリスの調査では、何かを三日坊主で終えた経験がある人は93.6%。日記や日記アプリも、三日坊主になりやすい習慣として名前が挙がりやすい分野だ。
アプリの継続率を見ても、同じ傾向が浮かぶ。国内のアプリの継続率は、インストールした翌日でおよそ25%、7日後にはおよそ12%、21日後には7%まで下がるという調査結果がある。日記アプリに限らず、多くのアプリは最初の数日で開かれなくなりやすい設計や使い方のまま提供されている。
つまり「続けられなかった」という経験は、特別に意志が弱い人だけに起きているのではない。ほとんどの人が、多かれ少なかれ通る道だということが、これらの数字から見えてくる。
続かない原因は「意志」より「仕組み」にあることが多い
ジャーナリングが続かない理由を自分の性格のせいにしてしまいがちだが、実際には仕組み側の要因が大きい場合が多い。よく挙げられる要因は次のようなものだ。
- 毎日きちんと書かなければという思い込みが負担になる
- 通知やリマインドが催促のように感じられ、開くこと自体が億劫になる
- 連続記録(ストリーク)の表示が、途切れた瞬間にやめる理由になる
- 書く内容や分量のハードルが、最初から高く設定されている
とくに連続記録の可視化には注意が必要だ。続けられている間は達成感につながるが、一度途切れて記録が0に戻ると、そこで気持ちが切れてしまいやすいという指摘がある。完璧に毎日続けられる人には気持ちがいい仕組みだが、現実には誰でも一日や二日は抜ける。
続けやすくするための工夫
続けることそのものを目的にせず、続けやすい環境を先に整えるという考え方が有効だ。具体的には、次のような工夫が挙げられる。
1. 分量を減らす。1日1行、1つの単語だけでもいいというルールにする2. 時間や場所を固定しすぎない。書けるときに、書けるところで書く3. 抜けた日を責めない設計・使い方を選ぶ。連続記録を数えない、通知をオフにするなど4. 完成度を求めない。読み返して恥ずかしくなるような文章でなくていい5. 途切れても再開しやすいかどうかを基準に、書く手段を選ぶ
3つ目と5つ目は見落とされがちだ。多くの解説記事は「続けるコツ」に焦点を当てるが、実際には「途切れたときにどれだけ再開しやすいか」のほうが、長い目で見た継続に効いてくることが多い。
続けることより、続けやすい場所を選ぶ
ここまで見てきたように、ジャーナリングが続かない背景には、意志の弱さよりも仕組みの影響が大きい。だとすれば、対策の中心も「頑張って続ける」ことではなく、「続けやすい場所を選ぶ、あるいはつくる」ことに置いたほうがいい。
金継ぎ(割れた器を漆や金で継いで直す、日本の伝統的な修復技法)には、欠けた部分を隠すのではなく、継いだ跡ごと器の模様として残すという考え方がある。日記が途切れた日があっても、それを失敗として消すのではなく、そのまま歴史の一部として置いておける場所があったら、続けることの負担はいくらか軽くなるはずだ。
そうした考えから、続かなかった日も含めてそのまま置いておける日記アプリをつくりました。
それが、「金継ぎジャーナル」というAI日記アプリです。
1日ひとつ、今の気持ちをひとことだけ書く日記アプリです。通知で急かすことも、連続記録の日数を数字で見せてくることもしていません。書いた言葉には、AIが過去の記録も踏まえて内省の言葉を返します。書くたびに、器のピースが1つずつ金の線で繋がれていき、14日でひとつの器が完成します。抜けた日があっても、それまで積み上げた記録が消えることはありません。
続かなかった経験があるなら、それはこれまでのやり方が合わなかっただけかもしれません。
今日、ひとことだけ、書いてみませんか。
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